アップが遅くなりましたが、2011年03月03日木曜日、河北新報夕刊にいけばな教室華遊のお稽古風景が掲載されました。
仙台でも男性の華道や茶道をされる方が増えてきている、、という事で取材の依頼がありました。

<掲載記事本文>
華道や茶道の教室に通うビジネスマンが仙台市内でも増えている。激しい競争社会でたまったストレスの解消効果を求めているほか、日本文化を海外でのビジネスに役立てたいとの思惑もあるよう。もうすぐ新年度。新たな挑戦として「男のお稽古」ブームは広がりそうな気配だ。
金曜の午後8時すぎ。青葉区の会社員石田智巳さんは勤務を終えると、JR仙台駅前のアエル6階に向かう。2009年8月から週に1度のペースで生け花教室に通っている。
仕事はコンピューターを使ったグラフィックデザインで、「普段、デジタルな世界にいるので、伝統的なものに引かれた」と石田さん。
「(生け花は)難しいだけに集中力が高まる。花の匂いは安らぐし、何より1週間の仕上げになる」と話し、「年をとってもできる。究めたい」と意気込む。
石田さんが通う「池坊いけばな教室 華遊」主宰の秀翠さんによると、生徒は会社帰りの若い世代が多い。「昨年夏ごろから、男性の体験教室への参加や問い合わせが増え始めた」という。
茶道への関心も高まっている。裏千家、表千家双方の茶室を持ち、茶道具販売もする「青峰堂」(若林区)の教室には4人の男性が通う。うち2人は30代前半だ。
専務の佐藤邦枝さんは「企業の要請で会社への出稽古もある。海外でのビジネスに役立てているようだ」と語る。
青峰堂は三つ折れ、帛紗(ふくさ)、懐紙の「お稽古デビュー3点セット」の男性用(5980円)も販売する。自分用だけなくプレゼント需要も高く、佐藤さんは「男性は少し段階が進むと、楽しみが広がり、道具を吟味する傾向が強い」と指摘する。
青葉区の自宅で教室を開く裏千家正教授の佐藤宗寿さんは「男性の生徒さんを見ていると、仕事に追われていると感じることもある。心のこもった一服を入れられるお手伝いをしたい」と話している。